2011年に公開された『くまのプーさん(原題:Winnie the Pooh)』。
プーさんといえば、今まで何本も映画化されていますが、本作はその中でも最新作。
ウォルト・ディズニー生誕110年を記念して製作され、大きな話題となりました。
今回は、映画『くまのプーさん(原題:Winnie the Pooh)』のあらすじと感想(※ネタバレあり)を紹介します(`・(エ)・´)ゝ
あらすじ
舞台は、100エーカーの森。
いつものようにプーがハチミツを探していると、ロバのイーヨーの尻尾がなくなっていることに気付く。
オウルやピグレット達も集まり、イーヨーの尻尾にピッタリの物を探す「イーヨーの尻尾コンテスト」が開催。
優勝賞品のハチミツをかけてみんなが奮闘する中、クリストファー・ロビンが姿を消してしまう。
残された手紙を解読したオウルによると、どうやら「スグモドル」という怪物にさらわれたよう。
プーや仲間たちは、クリストファー・ロビンを助けることができるのか?!
そして、イーヨーの尻尾はどこに?!
映画の感想(※ネタバレあり)
プーたちの天然ボケが炸裂!
この映画、一言で言うならば「ツッコミのいない漫才」。
とにかく、登場人物全員がたたみかけるようにボケてきます。
プーは、マイペースでトンチンカンな言動ばかり。
オウルは読み間違いだらけで、まさにナイツのネタ状態。
エガちゃん並みのハイテンションなティガーに、「ヒロシです・・」と言わんばかりのネガティブ思考イーヨー、ヘイポー顔負けのビビリキャラ・ピグレットなどなど・・。
そんな濃ゆ〜いキャラクターたちが、こぞってボケ倒すからもう大変ヽ(´@(エ)@`)ノ!!
誰も突っ込まないので、収集がつきません。
特に笑ったのは、ピグレット以外の全員が落とし穴に落ちて脱出を試みるシーン。
観客誰もが「オウル、飛べるじゃん!!」と心の中で突っ込んだと思いますが・・、プーたちはオウルが飛べる事実をスルー(笑)
しかも、さらに全員でボケを上乗せしてくるという、笑い飯並みのダブルボケスタイルを披露。
「吉本新喜劇」顔負けの、磨き抜かれたボケの連携プレーは必見です!
絵本を舞台とした斬新な演出
本作のオープニングは、クリストファー・ロビンの子供部屋からスタート。
部屋に置いてある『くまのプーさん』の絵本を開くことで、この物語は始まります。
絵本の中で繰り広げられるプーたちのストーリーを、観客がスクリーン越しに読んでいくという設定です。
そのため、絵本のページの描写があるのはもちろん、ナレーションとプーが時折会話をしたり、キャラクターたちが絵本の中を駆け回るシーンも登場。
特に「文字」の演出がとても斬新で印象的。
絵本の中の文章がスライドしたり、文字(アルファベット)がプーたちの世界に降ってきたり・・と、なんとも不思議な世界に迷い込んだ気分が味わえます。
ディズニーらしい歌とダンス
前回ブログでも書きましたが、本作に華を添えている挿入歌が本当に素晴らしい!
女優ズーイー・デシャネルが歌う軽快でかわいらしい曲は、メルヘンチックなプーさんの世界観にピッタリ。
ミュージカル調なので、観ているこちらも踊りだしちゃいそう♪
ちなみに、日本版の予告で流れている曲は Keane(キーン)の “Somewhere Only We Know”。
とても温かみがあって、優しい曲ですね〜。
くまとしての評価(★★★★★)
計算され尽くした完璧な「カワイイ」
プーさんのフォルム、動き、表情などなど・・その計算され尽くした「かわいさ」は、さすがディズニーといったところ。
とにかく、プーの一挙一動がかわいすぎヽ(´♡(エ)♡`)ノ
棚の上のハチミツを取ろうとして、お腹が破れるプー。
ピグレットを騙そうとして悪そうな顔をするプー。
自分で仕掛けた穴に落ちて頭から壺をかぶるプー。
ピグレットの失態を生温かい目で見守るプー・・。
数えだしたらキリがないほど、プーさんのかわいい仕草が満載♡
てくてく歩く姿だけでも十分キュートなプーさんに、癒されること間違いなしです!
ハチミツ中毒のプーが怖い
全編を通して、ずーーっとお腹が空いているプー。
映画の中盤では、ついに精神崩壊の世界に足を突っ込んでしまいます。
「見るもの全てがハチミツに思えてしまう」という重度の幻覚症状に陥るのです。
自分の影や仲間たちまでハチミツのツボに見えるなど、その姿はもはや依存症レベル。
子供が観ればキャッキャと喜びそうな内容ですが、大人からしたらプーは完全にジャン◯ーの部類です(笑)
また、目的(ハチミツ)のためなら、手段を問わないプーも恐ろしい。。
ピグレットを蜂の巣に突っ込ませ、挙げ句の果てに木の棒でその巣を殴る・・という冷酷非道な一面も。
幻覚、幻聴、暴力と、すでに依存症の末期状態のプー。
リハビリ治療はそう遠くないかも?!
成長したプーの姿に感動
とにかくハチミツが食べたくて、ゾンビのように森中を徘徊していたプー。
オウルの家で、やっとハチミツを見つけ喜んだのも束の間。
なんと、オウルの家の呼び鈴に、みんなで探していたあのイーヨーの尻尾を発見!
ハチミツか、友情か、苦渋の決断を迫られるプー。
「これまでの流れだったら、絶対友達よりハチミツを選ぶだろうな・・」と思った薄汚い私の心とは裏腹に、プーはあっさり友情を選択。
あんなに食べたかったハチミツを我慢して、友達(イーヨー)のために尻尾を届けに行きます。
この映画のテーマでもある “A Very Important To Do(とても大切なこと)”が、何なのかを悟ったプー。
ハチミツよりも大事なことに気付けたプーの成長に、観ている誰もが拍手喝采!
プー、ハチミツ依存症から立ち直れてよかったねヽ(´T(エ)T`)ノ!!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
最初から最後まで、ボケまくりのプーとその仲間たちには大爆笑。
ディズニーならではの、テンポの良いストーリーは、大人も子供も観ていて飽きません。
マイペースでハチミツ中毒だけど、最後はやっぱり「友情」を選んだプーにも感動!
見終わってから、なんだか心がポッとあたたまる映画でした。
以上、映画『くまのプーさん(原題:Winnie the Pooh)』のあらすじと感想でした(´・(エ)・`)