今回紹介するPVは、Vance Joy(ヴァンス・ジョイ)の “Mess is Mine”。
ひとりぼっちのシロクマと、ワケあり人間たちが織り成す珍道中。
心に染みるミュージックビデオです(`・(エ)・´)ゝ
ミュージックビデオの紹介
まずは、ミュージックビデオをどうぞ↓
変人たちとのロードムービー
溶けかかった氷の上で漂流していた一頭のシロクマ。
海を泳ぎやっとのことで辿り着いた場所は、殺伐とした人間の世界だった──。
まるで地球温暖化を示唆するような描写から始まる、このミュージック・ビデオ。
ノスタルジックなギターサウンドと、一人途方に暮れるシロクマの表情が見事にリンクしていていて、冒頭から一気に惹き込まれます。
故郷を思い出すのか、スケートリンクに想いを馳せるその姿は切ない・・。
どこにも居場所がないシロクマは、車を盗んでタクシー生活をスタート。
しかし、乗客たちは一風変わった人間ばかり。
肥満、アル中、売春、バーチャル依存・・など、様々な問題を抱えた人たちが次々に乗車してきます。
なんだか、映画『タクシードライバー』のような雰囲気にも感じてしまいました。
ラストは、そんな乗客たちにうんざりするかのように頭を抱えてしまうシロクマ。
なんとも後味の悪い終わり方で、ビデオは締めくくられています。
純粋無垢なシロクマは、一体その後どうなってしまうのか気になりますね。。
・・にしても、時折映り込むヴァンス・ジョイの顔が、きれいなジャック・ブラックに見えて仕方なかったのは私だけでしょうか(笑)
サビから探るPVの意味とは?
サビ部分の歌詞はこんな感じ↓
Well hold on, my darling
(辛抱してくれ、ダーリン)
This mess was yours, now your mess is mine
(この混乱は君のものだったけど、今は僕のものだ)
Your mess is mine
(君の混乱は僕の混乱なんだ)
全体的な歌詞の内容はラブソングに近いのですが、このPVのストーリーに沿って解釈すると・・。
“Your mess is mine.(君の混乱は僕の混乱だ)” =「個人が抱える問題(肥満、アル中…etc)は、私たち(現代社会)が抱える問題」ってことでしょうか??
うーーん、この短いPVの中だけで解釈するのは中々難しいですね。。
Vance Joyってどんな人?
豪州出身のフォークシンガー
画像出典:Facebook
Vance Joy(ヴァンス・ジョイ)とは、オーストラリア出身のシンガーソングライター。
本名は、James Keogh(ジェイムス・キオ)。
2013年にリリースした “Riptide” がオーストラリア国内で大ヒット。
同曲は、後にテイラー・スウィフトがカバーしたことでも話題になりました。
“Riptide” のPVはこちら↓
ラテン調のリズムが癖になる一曲。小洒落た映像もかっこいいです。
2015年には、オーストラリア版グラミー賞とも言われる ARIAミュージック・アワードで、最優秀男性アーティストも受賞。
日本ではほとんど知名度がありませんが、オーストラリアを代表する実力派アーティストの一人なんです!
天は彼に何物与える!?
画像出典:Facebook
彼のすごいところは、音楽だけにとどまりません。
オーストラリアの名門校・モナッシュ大学を卒業し、文学士と法学士を取得。
ちなみに、彼のアーティスト名でもある「Vance Joy(ヴァンス・ジョイ)」は、オーストラリアの小説家 Peter Carey(ピーター・ケアリー)の作品『Bliss』の登場人物が由来だそう。
愛読書の登場人物から芸名を付ける・・これはインテリの香りプンプンしますね!
さらに、オーストラリアンフットボールの有望選手だったという経歴もあり。
その実力は、なんと国内リーグの最優秀選手賞を受賞するほど。ぐぅ・・無敵か、こいつは(´・(エ)・`)
秀才・イケメン・スポーツ万能に加え、音楽の才能まで開花。
そして、写真とか見る限りめちゃめちゃ良い奴そう、というパーフェクトヒューマンを体現しているヴァンス・ジョイ。
いや〜〜、天は彼に何物与えれば気が済むのでしょうか!!ヽ(´@(エ)@`)ノ
まとめ
いかがでしたでしょうか。
オーストラリアの歌手といえばシーアやゴティエなどが思い浮かびますが、恥ずかしながらヴァンス・ジョイは今回初めて知りました。
ギターも巧いし、高低音を駆使した味のある歌い方が個人的には結構好きですね!
まだ一度も来日したことがないようなので、ぜひ日本に来てライブしてほしいところです。
以上、Vance Joy “Mess is Mine” のご紹介でした(´・(エ)・`)