イギリスの大人気絵本『くまのパディントン』が待望の実写化。
2016年1月、映画『パディントン(原題:PADDINGTON)』が日本で公開されました。
「モフモフ(´・(エ)・`)」と聞いて黙っていられない私は、公開してすぐに映画館へGO!
今回は、映画『パディントン』のあらすじと感想(※ネタバレあり)を紹介します(`・(エ)・´)ゝ
あらすじ
暗黒の地ペルーで、おじさんグマとおばさんグマと平和に暮らすパディントン。
ある日、大地震が起こりおじさんグマは還らぬクマに…。
住む場所を失ったパディントンは、昔おじさんグマがお世話になった冒険家が住むロンドンへと旅立つ。
長い船旅を経てやっと辿り着いたのは、ロンドン市内にあるパディントン駅。
そこで偶然出会ったブラウン一家の目にとまり、パディントンは一家のお世話になることに。
ブラウン家の協力を得ながら、冒険家の居場所を調べるパディントン。
そんな中、パディントンを狙う怪しい人物が現れ、一家はトラブルに巻き込まれることに・・・。
一体、ブラウン一家とパディントンはどうなることやら?!
映画の感想(※ネタバレあり)
映画館もパディントン祭
私は、新宿のTOHOシネマズで鑑賞。
映画館に入って、まずビックリしたのがコチラ↓
なんと、パディントン像とマーマレードの瓶に君臨するパディントンのパネルがドーンとお出迎え!
この時点で、テンションMAXですっ!! Σ(´@(エ)@`)ノシ
くま好きと思われる方が何人か記念写真をパシャパシャ。もちろん、私も人目を気にせずツーショット写真撮りまくりでした(笑)
劇場内は、土曜日の夜の割に観客がまばらな感じ。意外にも、一人で観に来ている若い男性の方が多くてビックリしました。
上映が始まると、館内は一気にアットホームな雰囲気に。パディントンのキュートな一挙一動に、笑いを抑えきれず爆笑する方もチラホラ。私も終始笑いっぱなしでした^^
いや〜、くまの可愛さって人類共通なんだなぁ。。(´-(エ)-` )ウンウン
Yahoo!映画ユーザーレビュー4.5点
「Yahoo!映画ユーザーレビュー4.5点!」・・という触れ込みに、多少疑いの念もありましたが(笑)
純粋にとっても面白い、誰もが楽しめる映画でした!!
何よりテンポが非常に良く、トントン話が進んでいくので観ていて飽きることはありません。
パディントンが毎回引き起こす大騒動は、スリル満点のアクション満載でハラハラドキドキ。
また、ウィットに富んだイギリス的な会話やロンドンの綺麗な街並みなど、イギリスの魅力がいっぱい!
パディントンが時々かますボケもとってもチャーミングで、映画館は終始笑いに溢れていました。
製作プロデューサーが『ハリーポッター』シリーズの全8作や、『ゼロ・グラビティ』を担当しているだけあって、魅せ方が非常に巧いなぁと思ったのが印象的。
映像も鮮明で美しいですし、何よりパディントンのCGが本当によく出来ていて、本物のクマと見分けがつかないくらいリアルです。
「暗黒の地ペルー」って何?!
どうしても引っかかったのが、「暗黒の地 ペルー」。
「他国のことを勝手にそんな風に呼んでいいの・・(´?(エ)?`)」と、全力で突っ込みを入れたくなりましたが・・。
映画の中だけかと思いきや、公式サイトでも明言していたのでデフォルトのようですね(笑)
それはさておき。映画の冒頭では、ペルーのジャングル奥地で、のびのびと暮らすパディントンのシーンが登場します。
ここのシーン、ほぼフルCGなんでしょうけど、その映像がびっくりするくらい綺麗!
しかも、すごくリアル。パディントンもすっごくリアル。
テッドみたいに、コミカルな感じだと思ったら大間違い。
「えぇ、パディントンってこんなにリアルな熊なの?!」って、しょっぱなから度肝を抜かれると思います(笑)
カラフルでキュートなロンドン
イギリスと言えば、曇り空が続くどんよ〜りとしたイメージがあるかもしれませんが、本作ではまるで正反対。
「やりすぎじゃないっ?!」と思うくらい、カラフルでポップなロンドンの街並みを観ることができます。冗談なしに、ロンドンのPR映像かと思うくらいキラッキラです(笑)
登場する街も有名な観光地や高級住宅地ばかりで、観ていてワクワクドキドキ。
もちろん街並みだけでなく、ファッションやインテリア、雑貨など、とにかく全部カワイイヽ(´♡(エ)♡`)ノ
ダッフルコートやサッチェルバッグ、チェック柄の小物などなど、これぞイギリス的なアイテムもいっぱい登場。
イギリスのファッションや雑貨好きな人にはたまらないですね〜。
それもそのはず、本作の衣装担当は『ダークナイト』や『007』シリーズを手掛けた、アカデミー賞受賞経歴もあるリンディ・ヘミング。
細部までこだわったファッションやインテリアは、彼女の手腕の賜物だったんですね!
マーマレードが食べたくなる
パディントンの大好物といえば、オレンジ・マーマレード。
帽子の下に非常用のマーマレード・サンドウィッチを忍ばせるほど大好き。
ロンドンへ渡航する船の中では、一人で何十個ものマーマレードを平らげていました。
特に “Marmalade!! ” と叫ぶパディントンの生き生きとした声、カワイイですよね〜。
美味しそうなサンドウィッチもそうですが、このマーマレードが入っている瓶がとってもおしゃれ♡
赤いギンガムチェック柄の布で蓋をした瓶、みなさんも一度は見たことあるかと思います。
ブラウン一家と一緒にマーマレードを作るパディントンの幸せそうな顔を観ていると、自分も作りたくなってくること間違いなし!
私もパディントンに影響されて、後日手作りマーマレード作っちゃいました(´・(エ)・`)!!↓
さらに私はこの映画を観て以来、毎朝オレンジ・マーマレードのサンドウィッチを作って食べています(笑)
いや〜〜、恐るべしパディントンの魅力!!
イギリスの移民問題を提起
ペルーから単身ロンドンにやってきたパディントン。
到着したパディントン駅では、誰にも相手にされず一人寂しく佇んでいました。
そんなパディントンを見兼ねたブラウン夫人が、彼を優しく迎え入れてくれます。
最初は反対していたブラウンさんでしたが、パディントンの実直な性格に感化され、最終的には彼を家族として受け入れます。
このような観点から、映画『パディントン』はイギリスが抱える「移民問題」を背景にしている印象を受けました。
「パディントン(=移民、難民)を受け入れる、ブラウン一家(=イギリス)」という構図。
まさに、EU離脱で分断されたイギリス社会の世相を反映しています。
しかし、現実問題では映画のようにそう上手くいっていないのが今のイギリスの現状でしょうね。
くまとしての評価(★★★★☆)
カワイイ♡というより野性的?
画像出典:The Telegraph
個人的には、「結構ガチなクマだな」というのがパディントンの第一印象。
見た目もテッドのような「モフモフ♡」の可愛さというよりは、リアルさが追求されていて、本物のやんちゃな子熊を見ているような気分でした。
いつもは紳士な口調のパディントンですが、たまに披露する鳴き声はクマ牧場とかで耳にするアノ野太い声なのでドキッとすることも(笑)
食べ方も結構ガツガツ食べるので、根は野生のクマなんだなぁ…と気付かされます。
駅の喫茶店でケーキを頬張るパディントンの姿は、野生動物そのものの食べ方でちょっと怖いんですけど、なんとなく憎めない絶妙なフォルムがたまりませんでした。
紳士たる者、清潔感が大事
画像出典:YouTube
バスルームのシーンは衝撃的。
耳の中に歯ブラシを突っ込んで、ペロッとなめるパディントン!きっ、汚い!!
ウ◯コみたいな耳ク◯を口に持っていこうとするあたり、まだまだ野生のクマが抜けきれていませんね。
その後、トイレの水を飲もうと便器に顔を突っ込む姿も結構ドン引きです(笑)
このように、映画の序盤は文明社会に戸惑うパディントン。
見た目も赤い帽子だけの裸一貫でしたが、ブラウン一家の助けを得ながら徐々に身だしなみを整えていきます。
映画の中盤では、入浴シーンもあり。子供達がお風呂あがりのパディントンをブラッシングするのですが、その姿がたまらなくカワイイ♡
モフモフになったパディントン、必見です(`・(エ)・´)ゝ
さらに、トレードマークとも言える青いダッフルコートを着ると、一気にキュートさ倍増!
やはり、服を着ると人間らしさが増すのでしょうか。だんだん、パディントンが人間の子供のように思えてくるから不思議です。
ペルーのジャングルではしゃぎ回っていたパディントンを見た時は「リアルすぎ・・」と若干引きましたが、後半ではすっかり都会に馴染んでいるパディントンに、全く違和感を感じなくなりました^^
登場人物(キャスト)
パディントン(声:ベン・ウィショー)
ペルーのジャングル奥地出身のくま。イギリスに憧れる叔父に育てられたためか、英国紳士のスピリットを持つ。トレードマークは、赤い帽子と青いダッフルコート。オレンジ・マーマレードが大好物で、帽子の下にいつもマーマレードのサンドウィッチを忍ばせている。
画像出典:The Guardian
イギリス出身の個性派俳優。『007 スカイフォール』で一躍有名になりました。
インタビューでもとっても物腰が柔らかく穏やかな口調で、これぞ英国紳士っていう感じです。ポスト、ベネディクト・カンバーバッチといったところでしょうか。
とってもイケメンなのに、一切スクリーンには登場していないのが悔やまれるところ。これからが注目の俳優さんですね。
ブラウンさん(ヒュー・ボネヴィル)
ブラウン一家の大黒柱。リスク管理が仕事。最初はパディントンに対して懐疑的であったが、ブラウン夫人や子供達の影響を受けて、次第に心を打ち解けていく。
画像出典:The Guardian
イギリス・ロンドン出身の俳優。イギリス国内の舞台中心に活躍。
映画を見た途端、「あっ!『ノッティングヒルの恋人』に出てたモテない人だ!」と思いました。日本では『ダウントン・アビー』でご存知の方も多いのではないでしょうか。
見た目はまさに「THE イギリス人のおっちゃん」って感じですが、『ノッティングヒルの恋人』(’99)から全然変わってないようにも見えました。
さすがに、女装シーンはきついものがありましたが。。笑
ブラウン夫人(サリー・ホーキンス)
ブラウンさんの妻。冒険物語の挿絵作家。パディントンの良き理解者。
画像出典:The Telegraph
イギリス・ロンドン出身の女優。ウディ・アレン監督の『ブルージャスミン』でアカデミー助演女優賞にノミネートされています。
本作で個人的に一番良い演技をしていると思ったのが、このブラウン夫人。
少し不思議な雰囲気を醸し出しながら、かつ母親の強さや寛容さをとても自然に表現しているところが見事でした。
パディントン駅で一人寂しく座り込むパディントンを気にかけて、ブラウン夫人が声をかけるシーンは心がポッと温かくなります。
異国で一人ぼっちになった時、こういう優しさって大事ですよね。
今のご時世的にも、移民問題とかけているのかなぁ、なんて考えさせられたりもしました。
ミリセント(ニコール・キッドマン)
パディントンを狙う謎の美女。博物館の剥製師が仕事。
画像出典:The Telegraph
オーストラリア出身の女優。誰もが知っている超有名女優が悪役で出演。
天井から吊るされたり、頭から大量の土をかぶせられたり・・、と大女優なのにかなり体を張っています。
また、途中パディントンがハンディ掃除機で煙突を登るシーンがあるのですが、明らかに元旦那トム・クルーズ主演の『ミッション・インポッシブル』のパロディ。よくOKしたなぁ…と苦笑いでした。
監督曰く、この役をニコールにオファーした際、普通は大女優からの返信は一ヶ月以上かかるのですが、彼女からは即日で出演OKの返信がきたそう。何でも、ニコールは絵本『くまのパディントン』の大ファンで、二つ返事で快諾してくれたようです。
にしても、50代にしてあの若さは観ていて(色んな意味で)怖くなりました。。笑
バードさん(ジュリー・ウォルターズ)
ブラウン家の親戚兼家政婦。掃除好き。博物館の警備員と飲み比べをしても負けない程のかなりの酒豪。
画像出典:The Telegraph
イギリス・バーミンガム出身の女優。『ハリーポッター』シリーズにて、ロンの母親役を演じていました。
ブラウン夫人役のサリー・ホーキンスは彼女を非常に尊敬しており、一緒に共演できたことにひどく感銘を受ける程、イギリスでは有名な大女優さんです。
カリーさん(ピーター・カパルディ)
ブラウン家の隣人。気難しい性格で、パディントンのことを毛嫌いしている。
画像出典:The Telegraph
イギリス・スコットランド出身の俳優。イギリスの国民的長寿番組『ドクター・フー』の12代目ドクターを演じています。
カリーさんの気難しそうな人格を、表情も含め見事に演じきっているところはお見事!
インタビューの中で、ミリセントを演じたニコール・キッドマンのことを「怖い」とぼやいていたのが印象的でした(笑)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
絵本『くまのパディントン』を知らなくても、十分に楽しめちゃう超エンタメ映画!お子さんはもちろん大人でも気楽に楽しめる内容なので、肩の力を抜いてリラックスして観るといいかもしれません。
以上、映画『パディントン』のあらすじ・感想でした(´・(エ)・`)